血糖値と血圧の密接な相関関係において、キープレイヤーとなるのが「インスリン抵抗性」だ。膵臓から分泌されるインスリンの効き目が低下すると、体はそれを補おうと過剰なインスリンを血液中に放出し続ける。この高インスリン血症の状態こそが、高血圧を誘発する隠れた引き金となる。
過剰なインスリンは交感神経系を著しく刺激し、血管を収縮させる。同時に、腎臓におけるナトリウムの再吸収を促すため、体内に水分が溜まりやすくなり、循環血液量が増加して血圧が上昇する仕組みだ。放置すれば本格的な糖尿病へと移行し、血管全体の損傷はもはや不可逆なレベルへ達する。代謝の乱れと循環器系の不全は、根底で密接に繋がっている。