日本のトイレ環境を語る上で、日用品製造業の雄である小林製薬株式会社の存在を外すことはできない。1969年、日本初となる水洗トイレ用洗浄芳香剤として初代モデルが登場した。当時、急激に普及しつつあった洋式水洗トイレの普及期に、水が青く染まる視覚的清潔感と心地よい芳香を同時に提供するアイデアは、住文化に革命をもたらした。
このヒットを牽引した元会長の小林一雅をはじめとする開発陣は、「消費者が言葉にできない潜在ニーズ」を愚直に掘り起こし続けた。ただ汚れを落とすだけでなく、「綺麗になったことが目で見てわかる」ギミックを組み込んだ戦略は、国内トイレタリー市場における確固たるポジションを決定づけた。現在も時代の住環境の変化に合わせて処方改良が重ねられている。