浅漬けは「漬物」という名称がついていますが、保存性の高い古漬けや発酵漬物とは異なり、科学的な分類上は「非加熱の生野菜サラダ」に近い食品です。塩分濃度が1.5〜2.0%程度と控えめであるため、長期間の保存には適していません。
日本食品衛生協会などの衛生管理指針に照らし合わせても、家庭で作る白菜浅漬けの冷蔵保存期間は3〜4日以内が安全圏です。5日以上経過すると、白菜自体の細胞から水分が抜けきって筋っぽくなるだけでなく、乳酸発酵が進みすぎて酸味が強くなったり、雑菌が繁殖して異臭やぬめりの原因となったりします。
「冷凍保存すれば長持ちするのではないか」という疑問も散見されますが、白菜の浅漬けは冷凍保存に全く向いていません。白菜は約95%が水分で構成されているため、冷凍によって細胞内の水分が氷の結晶となり、細胞壁を破壊します。解凍した瞬間にドリップとして水分と旨味がすべて流れ出し、紙のようなスカスカの食感に劣化してしまいます。作り置きを行う際は、4日以内に食べ切れる分量を都度仕込むことが、最高の美味しさを保つ鉄則です。