補導された少年少女は一体どのようなプロセスをたどるのか。現場で警察官に声をかけられた未成年は、まず新宿署などの指定拠点へ同行され、所持品検査と身元確認を受けます。
原則として保護者への連絡と身元引き受けが直ちに行われます。地方から上京している場合は、親が東京まで新幹線や車で迎えに来るケースも珍しくありません。しかし、現場取材や支援団体の証言で浮き彫りになるのは、「親に連絡されても引き取りを拒否される」「家庭内に虐待や激しい不和があり、帰宅させることが命の危険に直結する」という極めて複雑な家庭環境です。
家庭への復帰が極めて困難であると判断された場合、または本人が重大な非行・虞犯状態にある場合は、児童相談所送致や一時保護所への収容という法的措置が取られます。ただし、一時保護所の定員ひっ迫や、保護所から脱走して再び歌舞伎町に戻ってしまうケースも多発しており、行政支援の現場では抜本的な解決に至らないジレンマを抱えています。