近年の同人シーンを俯瞰すると、1990年代から2000年代初頭の「惣流・アスカ・ラングレー」を主軸とした作品群と、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』以降の「式波・アスカ・ラングレー」を捉えた作品群とで、テーマ性や表現アプローチに明確な分岐が見られます。
SNSやネット掲示板の検証データによると、2026年現在も「精神汚染や記憶喪失、悲劇的なすれ違いを描いた旧エヴァ世界線のシリアスIF同人」に対する支持は極めて根強いものがあります。知恵袋等のコミュニティでも度々議論される「母・キョウコの狂気と人形への執着」という重篤なトラウマ設定は、惣流の物語においてカタルシスを生み出すための不可欠なピースとして機能してきました。
一方で、式波を主役とした現代の作品では、第3村での孤独な生活や、ケンケン(相田ケンスケ)との関係性を踏まえた上で、「シンジとの間に残された未完の想い」をどう精算・再構築するかに焦点が当てられています。また、中国をはじめとする海外トップイラストレーター(ASK氏など)による圧倒的画力のフルカラーイラスト集が爆発的な人気を博すなど、ビジュアル表現の面でも新たなトレンドが確立されています。