InstagramやTikTokをはじめとする各種SNSで「#山カフェ」のハッシュタグ投稿が急増しています。月間350万人が訪れる日本最大級の登山専門メディア『YAMA HACK』が組んだ絶景カフェ特集などが大きな反響を呼んでいることからも、アウトドア層のみならず一般層にまで関心が拡大している様子が窺えます。
このブームの根底にあるのは、日常的なアテンション・エコノミー(関心の奪い合い)に対する生活者の防衛本能です。常に通知に追われる都市生活において、四方を樹々に囲まれた森林浴カフェの自然環境は、強制的に視界を広げ、脳の過緊張をほぐす空間として機能しています。
さらに、単なる飲食店にとどまらず、「わざわざ訪れる価値(デスティネーション性)」を持つ店舗が増加した点も見逃せません。雄大な稜線を望むパノラマビュー、自家焙煎珈琲の香り、そして地元農家と連携した手作り料理など、五感を総動員して味わう体験価値が、人々の「行ってみたい」という衝動を強く刺激しています。