エーラスダンロス症候群とは?症状・遺伝の真相と最新治療を徹底解説

エーラスダンロス症候群とは?症状・遺伝の真相と最新治療を徹底解説

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エーラスダンロス症候群は単一の疾患ではなく、2017年に改訂された国際分類において13の病型に細分化されています。なかでも臨床上遭遇することが多い代表的病型が「古典型」「関節過可動型」、そして予後管理が極めて重要な「血管型」です。

エーラスダンロス症候群の寿命について語られる際、最も注視されるのが血管型です。動脈解離や大血管破裂、腸管穿孔といった致死的な急性合併症を来すリスクが高く、厳格な循環器管理を要します。対照的に、患者数が最も多いとされる関節過可動型では生命予後そのものは一般人とほぼ同等とされ、病型ごとの予後差は非常に顕著です。

病型分類原因遺伝子・発現機序主な臨床症状と生命予後指定難病・医療費助成の現状古典型(cEDS)COL5A1, COL5A2等の変異(V型コラーゲン異常)高度な皮膚過伸展、萎縮性瘢痕、関節弛緩。寿命は一般的な平均とほぼ同等。指定難病168の対象。重症度基準を満たす場合に助成適用。血管型(vEDS)COL3A1遺伝子の変異(III型コラーゲン異常)大動脈解離、消化管穿孔、子宮破裂のリスク。40代前後に重大イベント好発。指定難病168の対象。生命危機の観点から迅速な助成認定が進む。関節過可動型(hEDS)原因遺伝子は大部分が未特定(多因子遺伝の示唆)全身の関節弛緩、反復性脱臼、難治性慢性疼痛。生命予後は維持される。遺伝子未同定のため、現行の難病指定申請において対象外とされる実態が続く。

行政面における指定難病の難病申請経緯を振り返ると、平成27年(2015年)の難病法施行に伴い、客観的な遺伝子変異や病理所見が確認できる古典型や血管型などが公費助成の対象となりました。しかし、患者数が最も多いとされる「関節過可動型」については、客観的マーカーの欠如を理由に対象から外れるケースが続いており、支援の格差が医療ソーシャルワークの現場でも課題として指摘されています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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