トレーニング愛好家の間で後を絶たないのが、ベンチプレスの死亡事故です。その直接的な原因の多くは、高重量のバーベルが首や気道、胸郭を圧迫することによる「圧迫性窒息」や「内臓破裂」にあります。バーベルが喉元に落ちると、自力で押し返す力はゼロになり、わずか数分で意識を失って死に至ります。
特に危険なのが、ベンチプレスのセーフティバーなしで行う単独トレーニングです。自宅でのホームジムはもちろん、24時間型無人ジムの普及に伴い、周囲に補助者がいない環境での事故が急増しています。「いつも挙がっている重量だから大丈夫」「あと1発だけ追い込もう」という過信が、取り返しのつかない悲劇を引き起こします。どんなに軽いウォーミングアップ重量であっても、セーフティバーをセットしないセットは一切行うべきではありません。