からし菜の下処理で劇的変化!辛味を出す湯通し温度と保存の極意

からし菜の下処理で劇的変化!辛味を出す湯通し温度と保存の極意

からし菜の下処理で劇的変化!辛味を出す湯通し温度と保存の極意に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

からし菜を調理して「辛味が出ない」最大の原因は、加熱温度の過多にあります。からし菜のツンとした辛味成分「アリルイソチオシアネート」は、野菜自体に最初から含まれているわけではありません。細胞が傷ついた際に、辛味配糖体(シニグリン)と細胞内の酵素「ミロシナーゼ」が反応して初めて生まれます。

このミロシナーゼという酵素には、活動がもっとも活発になる適温(およそ70℃〜80℃)が存在します。ぐらぐらと沸騰した100℃の熱湯に長く浸けると、酵素が熱破壊されて失活し、辛味成分が生成されなくなります。逆に冷水や生の状態のままでは反応速度が鈍く、苦味や青臭さばかりが前面に出てしまいます。

さらに重要なのが「密閉」の工程です。生成されたアリルイソチオシアネートは揮発性が高く、空気に触れたままだと空気中に逃げてしまいます。湯通し後すぐにポリ袋や保存容器に入れ、蒸気を閉じ込めて密閉することで、あの独特の鮮烈な風味を閉じ込めることができます。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。