英語学習者が最も多用するmany timesは、極めて客観的かつニュートラルに「回数が多いこと」を示す表現です。事実関係を淡々と伝える場面には適していますが、発話者の感情や事態の深刻さを上乗せする力はありません。
例えば「その映画を何度も観た」という純粋な回数の提示であれば、次のように使えます。
・I have seen that movie many times.(その映画を何度も観ました)
しかし、「何度も言ったのにまた同じミスをした」「何度も挑戦してようやく成功した」といった文脈に伴う感情(苛立ち、粘り強さ、強調など)を乗せたい場合、many timesだけでは表現が平坦になりがちです。ネイティブは状況の深刻度や伝えたい熱量に合わせて、語彙を巧みに変化させています。