岸信介は何した人?昭和の妖怪の功罪と安倍元首相へ続く影響の全貌

岸信介は何した人?昭和の妖怪の功罪と安倍元首相へ続く影響の全貌

岸信介は何した人?昭和の妖怪の功罪と安倍元首相へ続く影響の全貌についての真相をご紹介します。

岸信介の生涯を一言で表すなら、「日本の主権回復と自立を目指し、冷戦下の国家基盤を力技で敷いたリアリスト」です。1896年に山口県で生まれ、東京帝国大学(現・東京大学)を首席で卒業したエリート中のエリートでした。

彼の足跡を簡潔にまとめると、大きく4つの局面に分かれます。第一に、戦前の「満州国」において統制経済を敷き、国家改造を実験した官僚時代。第二に、東條内閣の商工大臣として国家総動員体制を支え、のちに東條と対立して倒閣の引き金を引いた戦時中。第三に、敗戦後に巣鴨プリズンへ収監されながらも不起訴となり、奇跡的な政界復帰を果たした戦後復興期。そして第四に、内閣総理大臣として日米安全保障条約を対等な防衛義務関係へと改定した頂点期です。

彼が目指した国家像は「自主憲法の制定」「再軍備」「対等な日米同盟」でした。その剛腕ぶりは数多くの敵を作り、国民的な反対運動を呼び起こしましたが、彼が敷いたレールは現代の日本の平和と経済繁栄の土台として機能し続けています。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。