すしらーめんりくが大学進学を志した動機は、単なる「最終学歴の獲得」ではありません。彼の初期の動画を振り返ると、自宅の自室や祖母の家(通称:ばあちゃん家)を舞台にした手作りの工作実験が中心でした。しかしチャンネル規模が拡大するにつれ、検証したい物理現象のエネルギー量や装置の規模が家庭の限界を超過していきました。
関係者の証言や当時のクリエイター向けインタビューで語られていたのは、「専門的な機材を扱える知識」「強度計算や流体力学などの基礎理論」「巨大工作を可能にする環境へのアクセス」への強烈な渇望です。高校時代の彼にとって、大学とはYouTube活動を一時停止して向かう場所ではなく、動画のスケールを何段階も引き上げるための「本格的研究所」でした。
学生生活の実態は、まさに動画制作と学究生活の猛烈なせめぎ合いでした。講義で学んだ3Dプリンターやレーザーカッターの加工技術、電子回路の制御理論は、即座に動画のギミックへと組み込まれました。キャンパスで得た知見を実制作にフィードバックし、数十万人から数百万人の視聴者という巨大なサンプルに対して即座に公開・検証するサイクルは、学術機関にとっても類を見ない生きたフィールドワークだったと言えます。