石川雄洋という選手を語る上で避けて通れないのが、匿名掲示板「なんJ(現5ちゃんねる・実況板)」を中心とするネットコミュニティにおける特異な受容のされ方です。
現役時代、彼のバッティングや守備での思い切った判断、時に見せる淡白な三振や隙を突かれたプレーは、ネット上で「タケヒロ」の愛称とともに痛烈なネタとして消費される側面がありました。しかし、その根底にあったのは単なる嘲笑ではなく、強烈な愛着でした。
チームがどんなに負け越しても、怪我を恐れずにグラウンドへ立ち続け、ユニフォームを真っ黒にしてヘッドスライディングを試みる。スマートな現代的アスリートとは対照的な「泥臭さと人間味」が、ファンの感情を揺さぶり続けました。ネットの辛口な論客たちも、彼が主将として批判の矢面に立ち続けた事実や、節目での劇的な一打に対しては惜しみない賛辞を送っており、単なる数字以上の記憶を残した選手であったことが検証されています。