四季折々の恵みを活かす日本の伝統文化において、梅の加工は欠かせない年中行事であった。料理研究家の土井善晴氏をはじめとする多くの食の専門家も、季節の素材と向き合う手仕事の尊さを長年発信し続けている。
NHKの国民的長寿番組『きょうの料理』などでも、時代に合わせた手軽で無駄のない調理法として「冷凍梅」を使ったレシピが度々取り上げられ、大きな話題を呼んできた。手間隙をかける伝統的な保存食・和食レシピの良さを踏襲しながらも、科学的アプローチで省力化を図るスタイルは、行政機関である農林水産省が推進する地産地消やフードロス削減の取り組みとも深く合致している。