マーガリンのトランス脂肪酸は今どうなった?最新事情と噂の真相を検証とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
食品選びにおいて重要なのは、単一の成分を過剰に恐れることではなく、全体的な栄養組成と数値を比較検討することです。以下に、一般的なマーガリン、バター、その他の油脂類における主要成分の実測データをまとめました。
油脂の種類トランス脂肪酸(100g中)飽和脂肪酸(100g中)コレステロール(100g中)編集部の見解・特性評価家庭用マーガリン(最新低減品)約0.5 〜 0.9 g約25 〜 30 g約1 〜 5 mgトランス酸はバター未満。コレステロールが極めて低く、日常使いのコストパフォーマンスに優れる。ファットスプレッド(市販ソフト型)約0.3 〜 0.7 g約15 〜 20 g0 〜 3 mg油脂分が80%未満で水分が多く、カロリー・脂質ともに最も控えめ。塗りやすさも抜群。有塩バター(乳脂肪分80%以上)約1.7 〜 2.2 g約50 〜 55 g約210 mg天然由来(反芻動物)のトランス酸を含む。風味は格別だが飽和脂肪酸・コレステロールが高い。オリーブオイル / キャノーラ油ほぼ 0 〜 0.2 g約8 〜 14 g0 mg不飽和脂肪酸が主成分。心血管系への負担が最も少ないが、固形化スプレッドとしての用途には不向き。
データを見れば明らかなように、現在の家庭用マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、天然の乳由来トランス脂肪酸を含むバターの約半分程度にまで下がっています。さらに、血管壁に蓄積しやすい「飽和脂肪酸」の量に関しても、マーガリンはバターの半分程度です。
天然由来のトランス脂肪酸(バクセン酸など)と工業由来のトランス脂肪酸(エライジン酸など)については代謝経路の違いが議論されますが、WHOなどの国際機関は「多量摂取時の血中LDLコレステロール上昇リスクに関しては同等に扱うべき」との見解を示しています。したがって、「バターならいくら食べても安全で、マーガリンは少量でも危険」という説には科学的裏付けがありません。