多くの読者が抱く「本当に枕営業はあったのか?」という疑問に対し、冷静な報道現場の検証から導き出される結論は、「業界特有の会食文化や権力勾配の歪みは実在したが、ネットで言われたような組織的売春システムは完全なデマである」ということです。
芸能界において、スポンサーやテレビ局幹部、広告代理店との会食にタレントが同席させられるケースは、昭和から平成にかけて広く存在していました。AKB48の急成長期にも、運営上層部が人脈作りや営業目的で一部メンバーを飲食の場に同伴させていた事実は、関係者の証言録や告発記事でも裏付けられています。
しかし、それは「プロデューサーや有力者が若手タレントを政治的に利用した」という労務管理やハラスメントの問題であり、タレント自身が主体的に性的な便宜を図ってポジションを買ったという話ではありません。ネット上ではいつの間にか加害側と被害側の立場が逆転し、理不尽な構造に巻き込まれたメンバー個人に「喜び組」のレッテルが貼られるという深刻な冤罪構造が作られていたのです。