運動会は単なる魅せる行事にとどまらない。国の政策や専門機関が掲げる指針においても、その教育的価値が再評価されている。
こども家庭庁が推進する幼児期の教育・保育に関する指針では、幼児期における「健やかな体と豊かな心」の育成が強く求められている。体を動かす快感を味わい、友達と力を合わせて一つの目標に向かって取り組むプロセスこそが、非認知能力(自己肯定感や協調性、粘り強さ)を育む絶好の機会となる。
社会福祉法人日本保育協会の各種提言や現場調査でも、運動会は「園と家庭、地域をつなぐ重要なコミュニティの場」として定義されている。過度な成果主義や見栄えだけを追求するのではなく、一人ひとりの成長のプロセスを温かく見守るイベント設計が、現代の保育施設には求められているのだ。