治療の現場は目覚ましい進化を遂げています。従来のステロイド薬や免疫抑制薬に加え、炎症を引き起こす特定の分子だけをピンポイントで阻害する膠原病の最新治療法(生物学的製剤やJAK阻害薬など)が次々と実用化され、副作用を抑えながら高い治療効果を得られるようになりました。
現在の医学において、病気が完全に体から消え去る「根治」という意味での膠原病完治の可能性は容易ではありません。しかし、症状が完全に治まって薬を減量・中止できる「寛解(かんかい)」状態を長く保つことが現実的なゴールとなっています。治療技術の向上に伴い、膠原病予後と生存率は過去数十年に比べて劇的に改善しており、発症後も就労や出産を含めた社会生活を問題なく継続できる人が大半を占めています。