セレブの大胆な姿をそのままコピーするのは不可能でも、そのエッセンスを日常のワードローブに落とし込むボトムスレス着こなし術は確立されています。日本国内のリアルクローズとして取り入れるための鍵は、タイツの質感とアウターの構築的なフォルムにあります。
まず実践すべきは、パンツレスタイツコーデにおける「デニール(厚み)の選定」です。海外スナップでよく見られる20デニール以下の極薄ストッキングは、肌の生々しさが強調され下着見えの原因になります。大人の日常着としては、肌がほんのり透ける程度の50〜60デニールのシアーブラック、もしくは完全に透けを抑えた80デニールのマットタイツを選ぶのが鉄則です。
次にボトムス自体の選び方です。ブリーフ型ではなく、ニット素材のマイクロショートパンツや、伸縮性のあるリブバイカーショーツをインナーに仕込みます。その上から肩パッドの入ったメンズライクなテーラードジャケットや、膝上丈のロングトレンチコートをバサリと羽織ります。アウターの裾から数センチだけショーツが覗くバランスを作れば、視覚的には「ノーパンツの軽快さ」を演出しつつ、実際には露出を抑えたモードなバランスが完成します。
足元にはハイヒールではなく、重量感のあるコンバットブーツや厚底のローファー、ロングブーツを合わせることで、上半身のボリュームと足元の重心が調和し、露出のいやらしさを中和できます。