「いつも使っていたカラーがどこにも見当たらない」「什器ごと撤去されていた」といった投稿がX(旧Twitter)やInstagramで拡散され、一時は生産終了の憶測が飛び交いました。結論から言えば、ユーアーグラムのアイブロウペンシルは廃盤になっていません。現在もダイソーコスメの旗艦アイテムとしてラインナップに残っています。
では、なぜこれほどまでに「売ってない」という事態が頻発するのか。その背景には、3つの複合的な要因が存在します。
第1の要因は、リニューアルに伴う生産と納期の端境期です。ユーアーグラムはトレンドの移り変わりに合わせ、定期的にパッケージデザインや芯の密着度、処方の見直しを行っています。旧仕様品の製造ロットが終了してから新仕様品が全国の店舗網へ行き渡るまでにタイムラグが生じ、一時的に棚が空白化する現象が発生しました。
第2の要因は、インバウンド需要とまとめ買いによる在庫の偏在です。円安の影響もあり、1本110円という圧倒的なコストパフォーマンスを誇る日本クオリティのコスメは、訪日外国人観光客の定番「爆買い」ターゲットとなっています。都市部や主要ターミナル駅近隣の店舗では、入荷直後に特定カラーが数十本単位で一気に買い占められるケースが日常茶飯事となっています。
第3の要因は、ECプラットフォームにおける転売の横行です。店頭の品薄に目をつけた個人セラーがAmazonやフリマアプリに出品し、3倍から5倍のプレミアム価格で販売する動きが定着してしまいました。これにより一般消費者の買い控えと店頭での争奪戦が同時に加速するという、歪な市場構造が生まれています。