プレイヤーの間でヤドン色違い違いわからない理由として真っ先に挙げられるのが、グラフィックにおける絶妙すぎる配色設計です。通常色のヤドンは鮮やかなサーモンピンクであるのに対し、色違いのヤドンは「ほんの少し白みがかったペールピンク(淡いピンク)」という、極めてわずかな明度・彩度の差異しか与えられていません。
これに拍車をかけているのが、ゲーム内環境の物理ライティングです。特にヤドン色違いSVのフィールド環境下では、以下の3つの要素が重なり、人間の色彩認知の限界を容赦なく試してきます。
第一に、パルデア地方の動的ライティング(日光・影・天候)の影響です。正午の直射日光下では通常色のヤドンが光飛びして白っぽく見え、逆に曇天や夕暮れ時、あるいは日陰に入ると、色違いのヤドンが暗く沈んで通常色のように見えてしまいます。第二に、ヤドンの主たる生息域が「水辺」である点です。水面の反射光がテクスチャに干渉し、色彩の境界線をさらに曖昧にぼかします。
そして第三の要因が、フィールド上の出現エフェクト・効果音の廃止です。『Pokémon LEGENDS アルセウス』や『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』に存在した「色違い出現時のキラーンという専用SEや星のエフェクト」がSVのフィールド上では発生しません。視覚情報のみに頼らざるを得ない仕様が、判別難易度を跳ね上げる決定的な要因となっています。