セーラー戦士の中でも、水野亜美の人気は当時から突出していました。90年代のアニメ専門誌『アニメージュ』が主催した「アニメグランプリ」の女性キャラクター部門において、3年連続で第1位を獲得した快挙はアニメファンの間で今も語り草です。
「セーラーマーキュリーがかわいい」と熱狂された最大の理由は、IQ300を誇る天才少女でありながら、誰よりも控えめで心優しいというギャップにあります。戦闘においては派手な打撃技ではなく、敵を攪乱する「シャボンスプレー」や索敵用のマーキュリー・ゴーグルを駆使するブレイン役として活躍。その知的な立ち振る舞いと、ふとした瞬間に見せるはにかんだ笑顔の対比が、見る者の保護本能と敬愛の念を同時に刺激しました。
この完成されたキャラクター造形こそが、時代が移り変わっても色褪せることなく、新たな世代のクリエイターたちに「彼女を描きたい」と思わせる強力な原動力となっています。