ネット上のQ&AサイトやSNSで頻繁に見られるのが、「三つ編みにしていなければ、低く結んでいてもツインテールと呼ぶのではないか」という疑問です。しかし、国語辞典や服飾文化史の観点から検証すると、これは明らかな誤解といえます。
広辞苑などの辞書において「おさげ」は「垂髪(さげがみ)の通称。髪を後方または左右で束ねて垂らしたもの」と定義されています。つまり、三つ編みかストレートかという加工の有無ではなく、「低い位置で下に垂らしている状態」そのものがおさげの本質です。
明治から大正、昭和初期にかけての女学生文化において、活動しやすく清潔感を保つ髪型として「三つ編みのおさげ」が広く普及したため、視覚的な結びつきが強固になりました。その結果、「おさげ=三つ編み」という固定観念が生まれましたが、耳下で結んだストレートの二つ結びも本来はおさげに分類されます。