「味の母」は本みりんと何が違う?プロ絶賛の理由と噂の真相

「味の母」は本みりんと何が違う?プロ絶賛の理由と噂の真相

「味の母」は本みりんと何が違う?プロ絶賛の理由と噂の真相についての疑問解決ガイドをお届けします。

インターネットの検索窓で「味の母」と入力すると、関連ワードに「危険」「体に悪い」「デメリット」といった不穏な単語が並び、不安を覚える方もいます。食の安全や無添加を追求する消費者が増えるなか、編集部が現地調査と原材料トレースを行った結論から申し上げれば、味の母の危険性やデメリットの噂は明確な誤認と事実無根の風評に基づいています。

「危険」と噂される主な原因は、前述した「不可飲処置(ふかいんしょち)」という酒税法上の専門用語にあります。工業用アルコールなどで用いられる「変性剤(有害物質を混ぜて飲めなくする処置)」と混同され、「何か化学薬品や危険な変性アルコールが添加されているのではないか」と勘違いしたユーザーがネット掲示板や知恵袋で疑問を投稿したことが発端でした。

しかし、製造元である味の一醸造の公式製造基準および味の母の原材料と無添加の真相を確認すると、使用されているのは「米」「米麹」「食塩」の3点のみです。保存料、防腐剤、着色料、人工甘味料、化学調味料(アミノ酸等)は一切不使用。塩分も天然の食塩を用いており、危険な薬剤など微量すら混入していません。

一方で、構造的な実質上の注意点(デメリット)が2点存在することも事実です。

1つ目は、「約2%の塩分が含まれている」点です。一般的な本みりんと同じ感覚でドバドバと大量に投入し、レシピ通りの醤油や塩をそのまま加えてしまうと、仕上がりがやや塩辛くなってしまいます。味の母を使う際は「わずかに塩分が含まれている」ことを意識し、醤油や味噌の分量を1〜2割控える調整が求められます。

2つ目は、「完全な下戸(アルコールに極めて弱い方)や離乳食初期への配慮」です。アルコール分が約10%あるため、加熱調理を行わずに和え物やドレッシングへそのまま使うと、酒気が残ります。子ども用やアルコールアレルギーの方が口にする料理では、しっかりと加熱(煮切り)してアルコールを蒸発させる工程が必須となります。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。