このブームを語る上で欠かせないのが、番組スタッフの卓越した編集技術とナレーションの妙だ。「新・3大」コーナーを担当したスタッフは、アニメの最も狂気に満ちた部分をピンポイントで抽出し、絶妙な間とツッコミのナレーションで味付けした。ただ映像を流すだけでは、単なる「古いアニメ」で終わっていたかもしれない。
視聴者がどこで引っかかるかを熟知した構成と、マツコ・有吉という日本屈指のコメンテーターのフィルターを通すことで、B級コンテンツが一流のエンターテインメントへと生まれ変わった。テレビというメディアが持つ「文脈を作る力」の凄みを、私たちはあの放送で見せつけられたのだ。