田中角栄の影武者・早坂茂三の生涯と真相|政界秘話と名言の全貌

田中角栄の影武者・早坂茂三の生涯と真相|政界秘話と名言の全貌

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早坂茂三の歩みは、昭和の激動をそのまま凝縮したような波乱に満ちています。1930年(昭和5年)、福島県いわき市に生まれた早坂は、上京後に東京農業大学を経て早稲田大学政治経済学部へ進学。戦後の混乱期、日本共産党に入党し、全学連(全日本学生自治会総連合)の武闘派幹部として激しい学生運動の最前線に身を投じました。

しかし、党組織の硬直化と路線対立に激しい幻滅を感じて離党。大学卒業後の1954年に産経新聞社へ入社し、政治部記者としての道を歩み始めます。記者時代の早坂は、鋭敏な嗅覚と徹底した現場取材で頭角を現し、当時の宏池会や佐藤派などを担当。その現場で運命的な邂逅を果たしたのが、当時自民党の青年将校として凄まじい勢いで頭角を現していた田中角栄でした。

1962年、田中角栄が大蔵大臣に就任する際、「新聞記者をやめて俺のところに来い」と直々にスカウトされ、早坂は政務担当秘書への転身を決断します。元共産党活動家の新聞記者を大臣秘書に抜擢するという異例の人事は政界を驚かせましたが、田中角栄は早坂の「度胸」「文章力」「メディア心理を見抜く眼力」を誰よりも高く評価していました。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。