大谷選手の登場曲の変遷を辿ると、プロ入り当初の初々しい挑戦者から、世界最高峰の舞台でMVPに君臨するスーパースターへと成長していくメンタリティの移り変わりが克明に記録されています。
北海道日本ハムファイターズ時代、北の大地でファンを熱狂させたのは、Thirty Seconds to Marsの『Do or Die』でした。「やるか、死ぬか」を意味するタイトル通り、プロ野球界の常識を覆す二刀流に挑んでいた当時の大谷選手が抱えていた並々ならぬ覚悟が、重厚なスタジアムロックに乗せて表現されていました。また、菅田将暉さんの『見たこともない景色』は、誰も歩んだことのない前人未到の道を切り開く大谷選手自身の姿と完全にシンクロし、多くのファンの胸を打ちました。
2018年に海を渡りロサンゼルス・エンゼルスへ加入した直後は、Afrojackの『Showtime』など、まさに「ショータイム」の幕開けを告げるエレクトロニックなダンスミュージックが本拠地アナハイムに轟きました。その後、現地での生活やMLBの過密日程に適応していく中で、彼が選んだ楽曲はより多彩で個性的な広がりを見せることになります。