Q1:足の裏や手のひらにできたいぼも皮膚がんの可能性がありますか?
A1:十分に可能性があります。特に日本人の悪性黒色腫(メラノーマ)は、紫外線とは関連の薄い足の裏、手のひら、爪部に全体の約40%が発生するという顕著な人種的特徴があります。歩行時に刺激を受けやすいためタコやウオノメ、血豆と誤認されやすく、発見が遅れがちな部位です。足の裏の黒褐色斑や隆起に気付いたら、速やかに皮膚科を受診してください。
Q2:市販のイボコロリ等で自宅で治療しても大丈夫ですか?
A2:自己判断による市販薬の使用は推奨できません。サリチル酸などが含まれる市販のイボ治療薬は、良性の尋常性疣贅(ウイルス性イボ)やウオノメを腐食・軟化させる目的で作られています。病変が皮膚がんや前がん病変であった場合、強酸の刺激によって組織壊死を招き、正確な診断ができなくなるばかりか、病勢を悪化させるリスクがあります。皮膚科で良性と確定するまでは市販薬を使用しないでください。
Q3:皮膚がんの疑いがある場合、総合病院に直接行った方がいいですか?
A3:まずは身近な「皮膚科クリニック(開業医)」を受診するのが適切です。200床以上の大病院を初診紹介状なしで受診すると、保険外併用療養費(選定療養費として7,000円以上)が自己負担として加算されるうえ、待ち時間も長期化します。街の皮膚科専門医はダーモスコピーを備えており、高度なスクリーニングが可能です。悪性の疑いが生じた段階で、迅速に最適な大学病院やがんセンターへ紹介状を発行してもらうルートが最も確実で経済的です。