現場で手早く、かつ結束強度100%を発揮できる最強のノットが「輪の中に2回くぐらせる変形ユニノット(通称:2回通しウキ止め結び)」です。市販の便利結び器を使わずとも、フリーハンドで30秒あれば完璧にセットできます。
【ウキ止め糸を2回くぐらせる方法の手順】
- 道糸の上に15〜20cm程度に切ったウキ止め糸を平行に添わせる。
- 添わせたウキ止め糸の片側を折り返し、道糸を巻き込む形で小さな輪(ループ)を1つ作る。
- 折り返したウキ止め糸の先端を、その輪の中に「道糸と添え糸の両方を巻き込みながら」外側から内側へ2回連続でくぐらせる。
- 両端の糸を均等に持ち、ゆっくりとテンションをかけて仮締めする。
- 結び目にしっかりと唾液または海水を含ませて湿らせた状態で、両端を本線と平行に真っ直ぐ引き、本線が潰れない絶妙なトルクで本締めする。
- 余り糸(ヒゲ)を約15mm残してラインカッターで整える。
ここで勝負を決めるのが、ウキ止め糸の締め込みで滑らないコツです。絶対に乾いた状態で締め込んではいけません。水分による潤滑膜を作りながら、「最初は50%の力で形を整え、湿らせてから残り50%を一気に引き絞る」という2段階テンションをかけることで、ウキ止め糸の繊維が道糸の円周に隙間なく食い込み、指で力を込めて動かさない限りビクともしない強靭な摩擦グリップが完成します。
また、道糸を切らずに現場で素早く仕掛けを改修したい場面では、ナルホド結びのウキ止め手順を応用する手法もベテラン釣師の間で支持されています。輪を作って本線に巻きつけていくシンプルさは共通ですが、常に「ループ内を2回以上通過させて接触表面積を稼ぐ」という基本原則を外さないことが、タナボケを防ぐ絶対条件です。