近年のトレンドとして見逃せないのが、ビジュアルやキャラクターのポップさでZ世代の心を掴む若手と、ストイックにネタを磨き上げるピン芸人の二極化、そしてその融合です。
SNSを中心に「かわいい」「おしゃれ」と話題を集める若手芸人たちは、TikTokやInstagramを駆使したセルフプロデュースに長けています。ギャルマインド全開でポジティブなメッセージを発信するエルフ荒川のように、自身の趣味嗜好を前面に押し出した発信が、従来の「お笑いファン」以外の層を取り込む強力なフックとなっています。
一方で、劇場シーンを唸らせるピン芸人の層の厚さも見事です。人間の業や毒を巧みに描写するコント職人吉住や、抜群のフットワークと愛され力で国民的人気を得たやす子、下ネタを上品な話芸に落とし込む紺野ぶるまなど、単独で番組を回せる実力派がズラリと揃っています。コンビとは異なる身軽さと尖った世界観を持つピン芸人たちの存在は、バラエティ番組のキャスティングにおいて欠かせないピースです。