「アンニョンハセヨ」を文字通りカタカナ読みしても、現地では聞き取ってもらえないケースが散見されます。ソウル現地の語学堂指導者や音声学の専門家が指摘する通り、日本語の「ン」と韓国語のパッチム(子音)の違いを理解することが発音改善の鍵となります。
「안녕」のハングルを分解すると、最初の「안」には舌先を上前歯の裏につける「ㄴ(n)」パッチムがあり、後ろの「녕」には喉の奥を閉じて鼻に抜く「ㅇ(ng)」パッチムが含まれます。これを両方とも日本語の曖昧な「ン」で処理してしまうと、平板で不自然な響きになってしまいます。
カタカナ発音のコツとして、以下のステップを意識すると格段に音が引き締まります。
- 「アン」の発音:「ア」を発音した直後、舌先を上の前歯の裏にピタッと押し当てて息を止めます(案内=あんない、の「ん」の口の形)。
- 「ニョン」の発音:「ニョ」と発音しながら、舌の奥を持ち上げて上あごの奥に密着させ、鼻から音を抜きます(りんご、の「ん」に近い響き)。
- 「ハセヨ」の発音:「セ」の部分は息を強く吐き出さず、軽く添えるように発声し、語尾の「ヨ」をわずかに上げ気味にすると自然なイントネーションになります。
実際の発音記号に近づけると「An-nyeong-ha-se-yo」となり、各音節の切れ目を滑らかに繋ぐ連音化を意識することで、いわゆる「外国人訛り」を排した滑らかな挨拶が完成します。