現在私たちが目にするバレーボールの原型は、1990年代後半から2000年代初頭にかけての一連の大改革によって形成されました。その歩みを時系列で振り返ると、競技の進化が鮮明に見えてきます。
まず最大の転換点となったのが、1999年のワールドカップで世界大会に本格導入された「ラリーポイント制」です。サーブ権の有無にかかわらずラリーに勝った側に1点が入る仕組みへと移行し、第1〜第4セットは25点先取(2点差がつくまで)、最終第5セットは15点先取という現行のスタイルが定着しました。これにより、試合時間が約1時間半から2時間程度に収まるようになり、試合展開の緊迫感も飛躍的に向上しました。
続いて守備に革命をもたらしたのが、1998年に国際バレーボール連盟(FIVB)が公式導入した「リベロ制度」です。異なる色のユニフォームを着用し、後衛の守備のみを担う専門ポジションが生まれたことで、小柄でも卓越したレシーブ技術を持つ選手が世界舞台で主役に躍り出ました。なお、ルール改定の歴史においては、長らく禁止されていた「リベロのキャプテン就任」が2021年以降に解禁されるなど、細かな規定のアップデートが継続しています。
さらに、かつて反則とされていたプレーの緩和も相次ぎました。1995年には打球可能な身体部位が「膝から上」から「全身(足を含む)」へと拡大され、サッカーのように足でボールを蹴り上げて繋ぐ劇的なスーパープレーが公式に認められるようになりました。また、2000年前後には「サーブがネットに触れて相手コートに入った場合もインプレー(ネットインサーブの有効化)」となり、サーバーにとってもレシーバーにとっても一瞬の油断も許されない緊張感が生まれています。