映画『ガフールの勇者たち』は、原作小説『ガフールの勇者たち』(メディアファクトリー刊・全15巻)の序盤にあたる第1巻『捕われたメンフクロウ』、第2巻『疑惑の谷』、第3巻『決戦のガフールの神木』を1本のストーリーとして大胆に再構成しています。
映画と原作の最も決定的な違いは、登場人物の設定と結末のスケール感です。原作におけるメタルビークの正体は、かつてエジルリブと激闘を繰り広げた「クラップ将軍」という名の古豪であり、顔を失った狂気の指導者として描かれます。また、映画ではメタルビークが最終ボスとして討たれますが、原作小説では第3巻でメタルビークが倒された後も物語は続き、ソーレンの兄クラッドが二代目メタルビークを名乗って純血団を再編。全15巻に及ぶ壮大無比なフクロウ界の全面戦争へと発展していきます。
作中に登場するフクロウたちはすべて実在の種類に基づいており、その生態がキャラクターの性格や戦闘スタイルに緻密に反映されています。
- ソーレン(メンフクロウ / Barn Owl):
心優しく卓越した飛行能力を持つ主人公。メンフクロウ特有のハート型の顔盤と優れた聴覚が、気流を読む能力や直感的な戦闘力として表現されています。 - ジルフィー(ヒメフクロウ / Elf Owl):
フクロウ目の中で最小種。体が小さいながらも極めて高い知性とナビゲーション能力(天体観測による飛行誘導)を持ち、ソーレンの頭脳として部隊を支えます。 - ディガー(アナホリフクロウ / Burrowing Owl):
長い脚を持ち地面を走る習性があるユニークなフクロウ。哲学的で飄々とした性格をしており、地上戦でのトリッキーな足技を得意とします。 - トワイライト(カラフトフクロウ / Great Grey Owl):
巨大な翼と威圧的な体格を持つ孤高の詩人。自称「詩人にして戦士」であり、豪快な力技で敵を圧倒するパワーファイターです。 - エジルリブ(サボテンフクロウ / Screech Owl):
歴戦の傷を負った百戦錬磨の老戦士。小型フクロウでありながら気流と戦術を極めた伝説の勇者「グライフ」の正体であり、ソーレンの師匠となります。