作品の権利を巡る水面下の交渉は、まさに血で血を洗う戦いだった。早い段階から出資に名乗りを上げていたNetflixに対し、高品質なコンテンツで定評のあるHBOと伝統のワーナー・ブラザースが連合を組んで対抗。さらには独立系スタジオの雄であるA24までもが共同製作として名乗りを上げ、スタジオ幹部たちの暗闘が繰り広げられた。
巨大企業が提示した破格の放映権料と、芸術的自由を保証するインディペンデント精神のせめぎ合い。熾烈なマネーゲームを制したプラットフォームが狙うのは、単なる再生回数の獲得ではない。視聴者の熱狂を獲得し、世界のメガ・プラットフォームとしての覇権を決定づけることにある。