語源のインパクトが強烈である一方、現代において日常的に使われる「ガチムチ」は、より純粋な肉体形状のカテゴリーとして再定義されている。では、世間一般で言われる「細マッチョ」や「ゴリマッチョ」と、ガチムチは何が決定的に違うのか。その境界線を整理してみよう。
まず「細マッチョ」は、体脂肪率を極限まで削ぎ落とし、腹筋の割れ目や筋のラインを浮き立たせた引き締まった体型を指す。モデルやアイドルに多く見られるスタイルだ。対する「ゴリマッチョ」は、競技的なボディビルディングのように、筋肉量を限界まで増やしつつ脂肪を極限まで絞り込んだ、筋繊維の凹凸がくっきりと見える鎧のような肉体である。
これらに対して「ガチムチ」の決定打となるのは、圧倒的な筋肉量の上に「意図的に残された、または自然に乗った程よい皮下脂肪の厚み」だ。体脂肪率で言えばおおむね15%〜22%前後のゾーンに位置することが多い。腹筋がバキバキに割れていることよりも、胸板の分厚さ、丸太のような太い腕、がっしりとした首周りや僧帽筋のボリュームが優先される。プロレスラーやラグビー選手、あるいは重量級のパワーリフターに見られるような、頑健で包容力のあるシルエットこそがガチムチの神髄である。