現在の踊り子号は、自由席が存在しない「全席指定席」として運行されています。この運行体系への移行に伴い、現場では旅行者の思い込みによるトラブルや、システム仕様を理解していないことによる不満の声が散見されます。
SNSや大手Q&Aサイトに寄せられた実際の利用者の証言と、取材で見えた現場のリアルを検証します。
「駅で『座席未指定券』を買って乗ったが、座席の上のランプが黄色から緑に変わるたびに席を移動させられ、結局熱海までデッキに立ちっぱなしだった」(30代会社員・旅行者)
踊り子号には、乗車日時だけを決めて座席を指定せずに乗れる「座席未指定券」が存在します。車内の頭上にはLEDランプが設置されており、「赤色=空席」「黄色=まもなく指定席の購入者が乗車」「緑色=指定席発売済み」を示しています。
赤色の席には座席未指定券でも一時的に着席できますが、その席を正規に予約した乗客が途中駅から乗車してくると席を譲らなければなりません。観光シーズンの満席列車で座席未指定券を購入して乗り込むのは、実質的に「立ち席」を覚悟するリスクの高い行為です。指定券売機やえきねっとで、乗車前に必ず「座席指定」を完了させてから乗車するのが鉄則です。
また、最上級フラッグシップトレイン「サフィール踊り子」の個室(4名用・6名用グリーン個室)を巡る争奪戦も熾烈を極めています。1編成にわずか数室しかないため、発売開始日の午前10時00分00秒の瞬間に数十秒で満席となるケースが常態化しています。
サフィール踊り子の個室を確保するコツは、えきねっと事前受付に過度な期待を寄せず、発売日当日の午前9時59分50秒からログイン状態で待機し、時報に合わせて10時ジャストに購入確定ボタンを押すことです。また、平日の上り列車(伊豆急下田発東京行き)を狙うと、週末の下り列車に比べて倍率が大幅に下がります。