クライマックスに向けて、阿須田家の子どもたちは三田を「本当の母親」として迎え入れたいと願うようになります。しかし、再び家族を持つ恐怖に囚われた三田は、かつてのトラウマを克服できず、あえて意地悪な継母のように冷酷に振る舞い、自らを追い出させようと試みます。
子どもたちや恵一は、三田が自分たちを憎んでいるのではなく、自責の念から愛することを恐れているのだと気づきます。家族全員で三田の苦しみを丸ごと受け止める決意を固め、クリスマスの夜に最後の食卓を囲みます。
最終回の結末において、長女の結をはじめとする子どもたちは、三田に最後の「業務命令」を下します。「三田さん、笑ってください」。命令を拒絶できず葛藤する三田の頬を涙が伝い、崩れ落ちるようにしてついに温かい微笑みを浮かべました。凍りついていた三田の心が阿須田家の無償の愛によって救済された瞬間であり、ドラマ史に残る感動の名場面となりました。
阿須田家のトラブルメーカーであった叔母・結城うらら(相武紗季)もまた、家族の再生を見届け、恵一への叶わぬ思いに区切りをつけて自立への一歩を踏み出します。そして三田は、阿須田家に留まることなく、新たな救いを求める家庭へと静かに旅立っていきました。