医療界全体を揺るがす「医師の働き方改革」の波は、当然この巨大病院にも押し寄せている。過酷な当直勤務や時間外労働の削減は、一歩間違えれば救急受け入れ制限につながりかねない諸刃の剣だ。手稲渓仁会病院では、タスク・シフティング(業務の移管)を徹底することでこの難局を乗り切ろうとしている。
特定看護師や救急救命士の権限を拡大し、医師でなければできない高度な医療行為にリソースを集中させる。さらに、シフト管理にもAIを導入し、個々の医師の疲労度を可視化。無理のない勤務体制を構築することで、医療安全の向上と持続可能な救急医療の両立を目指している。