三木大雲住職の名を語る上で欠かせないのが、世間を驚愕させた巨額の宝くじ当選劇と、近未来を見通したかのような予言の的中です。ネット上では「強運すぎる霊能僧侶」「予言者」といったセンセーショナルな見出しが躍ることも少なくありませんが、関係者の証言や住職本人の詳細な語りを紐解くと、そこには極めて論理的かつ厳格な仏教的因果律が存在しています。
宝くじ当選にまつわる発端は、蓮久寺に安置されていた大黒天の夢告でした。住職の告白によれば、夢の中に現れた大黒天から授かった教えに従い、特定の規則性を持ってバラ買いを続けた結果、1等前後賞を射止めるなど複数回にわたり高額当選を果たしました。驚くべきは、その当選金の行方です。普通であれば個人の欲望に消費されがちな巨額の資金を、三木住職は老朽化した蓮久寺の本堂修復、仏像の修理、困窮者への支援活動へと惜しみなく投入しました。「お金に執着した瞬間に運命は暗転する」という信念のもと、自らの生活水準を上げることなく寺院の護持のために使い切った事実こそが、この奇跡が単なる偶然の射幸心によるものではない証拠といえます。
さらに、社会を震撼させた予言的中の数々についても、オカルト的な霊視というよりは法華経をはじめとする仏教経典の精密な読解に基づいています。三木住職はかねてより、お経に記された「末法思想」や「三災七難」の記述を現代社会の世相と照らし合わせ、未知の疫病の蔓延や世界的な政情不安、自然災害の多発について警鐘を鳴らし続けてきました。2020年代初頭のパンデミックや国際秩序の混乱を事前に言い当てていたとされる現象も、数千年にわたり人間心理と社会変動を記録してきた仏教哲学の知見を現代に翻訳した結果であり、単なる吉凶占いとは根本的に一線を画しています。