銀幕デビュー当時の三國連太郎のポートレートやスチール写真を見ると、その完成された美貌に息を呑みます。当時の日本人男性としては極めて大柄な身長181cmの恵まれた体躯、鋭く整った眉、高い鼻筋、そして哀愁と野性を同時に宿した瞳は、まさに映画スターになるべくして生まれた容姿でした。
特に注目を集めるのが、息子・佐藤浩市との驚異的なシンクロ率です。佐藤浩市がデビューした20代前半当時の精悍な面構えや、渋みを増した近年の骨格・声質・口元の表情は、若い頃の三國連太郎と瓜二つと言っても過言ではありません。さらに、孫の寛一郎が見せる涼しげで強い意志を秘めた目元にも、祖父から受け継がれた濃厚な美学が息づいています。
単なる「端正な美男子」にとどまらず、どこか影と危うさを漂わせる三國連太郎のビジュアルは、当時の映画界に強烈な衝撃を与え、多くの女性ファンを熱狂させました。