河口湖を初めて訪れる旅行者にとって外せない王道が、天上山山頂へと繋がる「富士山パノラマロープウェイ」と、湖畔越しにシンメトリーの富士を望む「大石公園」です。しかし、この2大巨頭はエリア内で最も混雑が集中する激戦区でもあります。
山麓から標高1,075メートルの展望台まで約3分で結ぶ富士山パノラマロープウェイは、天気が良く視界が開けた日の午前10時を過ぎると、乗車待機列が60分から最長90分待ちに達することが常態化しています。混雑を巧みに回避する取材班の現場検証に基づく鉄則は、「営業開始(通常午前9時、繁忙期午前8時30分)の直前到着」または「事前WEB整理券の早期確保」です。山頂の「カチカチ山」伝承にちなんだ展望広場からは、裾野を美しく広げる富士の全景と河口湖のパノラマが眼下に広がり、澄み渡る早朝の空気の中でシャッターを切る体験は格別です。
一方、湖の北岸に位置する大石公園は、初夏(6月下旬~7月中旬)のラベンダー、秋(10月中旬~下旬)に真紅に染まる大石公園コキアの名所として世界的な知名度を誇ります。全長約350メートルの花街道越しに見る富士はまさに絵画のような完成度ですが、昼前後は観光バスの乗り入れが集中します。ここを訪れるベストタイミングは、ロープウェイ下車後に周遊バスで直行する午前10時台前半、もしくは夕景に染まる午後4時以降のトワイライトタイムです。隣接する「河口湖自然生活館」のショップやカフェも、早朝の空いている時間帯であればスムーズに名物のブルーベリーソフトなどを堪能できます。