専用の神棚がない部屋であっても、基本原則さえ押さえれば失礼にあたることはない。神社本庁が示す指針に基づき、最も重要視されるのは「方角」と「目線の高さ」だ。
お札の正面は「東」または「南」を向くように配置する。つまり、部屋の西側の壁に貼って東を向かせるか、北側の壁に貼って南を向かせるのが理想的な配置だ。太陽の光が昇り、最も満ちる方向へ祈りを向ける構造である。
設置する高さは、大人の目線より高い位置を選ぶ。見下ろす形になる場所への設置は厳禁。清浄さを保つため、頭上よりやや高い位置に安置するのが基本作法となる。
壁へ固定する際、お札本体に画鋲やピンを直接突き刺す行為は絶対に避ける。神様のお姿そのものに穴を開けることと同義だからだ。壁を傷つけないマスキングテープを輪にして背面に貼るか、白い奉書紙や半紙でお札を包んだ上で、紙の余白部分をピンで留める手法が推奨される。