多度大社が今注目される理由とは?上げ馬神事の現在と伊勢参りの深層

多度大社が今注目される理由とは?上げ馬神事の現在と伊勢参りの深層

多度大社が今注目される理由とは?上げ馬神事の現在と伊勢参りの深層の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

多度大社を語るうえで欠かせないのが、1,500年以上前、雄略天皇の御代にまで遡る「白馬伝説」です。古代より多度山は神体山として仰がれ、神と人間界を行き来する使者として「白馬」が信じられてきました。白馬が天に駆け上がり、雲に乗って雨を降らせ、人々に幸福をもたらしたという言い伝えは、今も境内の空気に色濃く残っています。

この伝説を現在に息づかせている象徴が、境内の神馬舎(しんめしゃ)に奉祀されている生きた神馬、白馬の「錦幸号(きんこうごう)」です。神社境内で生きた馬が常時飼育・公開されている神社は全国的にも極めて珍しく、多度大社の大きなアイデンティティとなっています。

参拝者は神馬舎の前で指定の人参(1皿200円程度で授与)を購入し、自らの手で錦幸号へ奉納(餌やり)することができます。人懐こく静かに参拝者を出迎える錦幸号の姿は、訪れる人々の心を和ませてやみません。かつて激しい議論の的となった上げ馬神事の馬たちとは異なり、錦幸号は日々の祈りと神社の象徴として徹底した愛情と管理のもとで過ごしており、生命の尊厳を肌で感じられるスポットとして愛されています。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。