「サイズが違っていても、後から直せばいい」と軽く考えていると、取り返しのつかない事態に直面することがあります。ジュエリーには「構造上、サイズ直しが一切できないデザインや金属素材」が存在するためです。
アームの全周にダイヤモンドが敷き詰められた「フルエタニティリング」は、サイズを伸縮させるスペースが存在しないため、サイズ直しは基本的に不可能です。また、チタンやジルコニウム、タングステンといった近年アレルギー対策で人気の高硬度レアメタルは、一般的な宝飾バーナーの熱加工やレーザー溶接に対応しておらず、メーカー預かりでも作り直し(有償交換)対応になるケースが大半です。表面に精密な和彫りやミル打ちが施されたリングも、加工によって模様が途切れてしまうリスクを伴います。
一般的なプラチナ950やK18ゴールドのストレートリングであっても、加工には相応の金銭的・構造的負担が生じます。以下は、宝飾修理専門店における指輪サイズ直し費用相場の最新実勢データです。
指輪を切断して溶接し直すという工程は、金属組織に熱履歴を与え、微細な歪みを生じさせる原因になります。「後で何度でも直せる」という過信は捨て、最初の購入時に限りなく正確な号数を合わせておくことが、リング自体の寿命を保つ上で決定的な要素となります。