なぜ「来る」だけ?カ行変格活用の謎と古文・現代語の違い徹底解剖について詳しく解説いたします。詳細な分析をご確認ください。
試験対策や学び直しにおいて最も重要となるのが、カ行変格活用の古文と現代語の違いを正確に整理することだ。中学国語文法のカ行変格活用では現代語のみを扱うが、高校古典(古文文法カ変)に進むと終止形や已然形(仮定形)の構造が変化する。
両者の構造的差異を一目で把握できるよう、詳細な比較表を用意した。
活用形現代語(口語)古文(文語)編集部の着眼点・試験の急所未然形こ(ない/よう)こ(ず/む/ば)時代を問わず母音は「お段(オ列)」。未然形接続の助動詞を伴う。連用形き(ます/た)き(たり/けり/て)母音は「い段(イ列)」。古文の過去助動詞「き」との識別が最頻出。終止形くる(。)く(。)最大の相違点。古文は1音の「く」で文が終わる。中世以降に連体形へ吸収。連体形くる(とき/ひと)くる(とき/こと)体言(名詞)に連なる形。現代語は終止形と連体形が完全に同形化。已然形/仮定形くれ(ば)※仮定形くれ(ば/ど)※已然形形は「くれ」で同一だが文法機能が異なる。古文は「〜したところ/〜なので」。命令形こい(!)こ/こよ(!)古文では単音の「こ」、または東国方言に由来する「こよ」が使われた。
表から読み取れる通り、来るの活用形における最大の変遷は終止形にある。鎌倉時代から室町時代にかけて、日本語全体で「連体形が終止形を侵食して合一化する現象(連体形終止の一般化)」が発生した。これにより、古文の終止形「く」が姿を消し、連体形だった「くる」が言いきりの形として定着した経緯がある。