一口に焼酎、日本酒と言っても、その内部には明確な品質規格と分類が存在します。ラベルの用語を正しく読み解くことは、自分好みの1本に出会うための必須条件です。
甲類焼酎と乙類(本格焼酎)の決定的な違い
焼酎は、酒税法によって「甲類」と「乙類(本格焼酎)」に大別されます。
- 甲類焼酎(連続式蒸留焼酎):巨大な蒸留塔で何度も連続して蒸留を繰り返す製法。アルコール純度が96%近くまで高められ、原料の風味やクセがほぼ完全に除去されたピュアな酒質になります。サワー、チューハイの割り材や果実酒作りに最適で、価格も非常にリーズナブルです。
- 乙類焼酎・本格焼酎(単式蒸留焼酎):昔ながらの単式蒸留機を使い、一度だけ蒸留する伝統製法。米・麦・さつまいも・そば・黒糖といった主原料と麹の個性が色濃く残り、芳醇な香りと深いコクが楽しめます。素材本来の味わいをストレートやロック、お湯割りで味わうのに適しています。
純米酒・吟醸酒など特定名称酒の基準
日本酒は、使用する原料(醸造アルコールの有無)と、米をどれだけ削ったかを示す「精米歩合」によって8種類の特定名称酒に分類されます。
- 純米酒系(米、米麹、水のみ):「純米酒(精米歩合規定なし)」「特別純米酒(60%以下)」「純米吟醸酒(60%以下)」「純米大吟醸酒(50%以下)」。米本来のどっしりとしたコクとふくよかな旨味があり、食中酒として抜群の安定感を誇ります。
- 本醸造・吟醸酒系(醸造アルコールを規定量添加):「本醸造酒(70%以下)」「特別本醸造酒(60%以下)」「吟醸酒(60%以下)」「大吟醸酒(50%以下)」。少量の純良アルコールを添加することで、華やかな香りを引き出し、キレ味の鋭いスッキリとした後味に仕上がります。