事件リポーターという過酷な職業において、阿部祐二氏ほど賛否両論の熱い視線を集め続けてきた人物は他にいません。ネット掲示板やSNSでの反響を精査すると、視聴者の評価は二つのベクトルに明確に分かれつつも、最終的にはそのプロフェッショナリズムへの敬意に集約されています。
ネット上の好意的な意見として圧倒的に多いのは、「阿部祐二が現場に入った瞬間に空気感が変わり、事態の重大さがダイレクトに伝わる」という声です。発生直後の混乱する事件現場において、要点を的確に整理し、視聴者が最も知りたい現場の生々しい空気を言語化する能力は群を抜いています。また、海外で邦人が巻き込まれた事件や国際的な騒乱の取材では、通訳を待たずに自ら現地警察や関係者に英語で肉薄する姿に対し、「語学力と度胸が半端ではない」「日本のワイドショーの枠を超えている」と絶賛する書き込みが目立ちます。
その一方で、「演出がドラマチックすぎて大げさに感じる」「緊迫感を煽りすぎているのではないか」といった批判的な見解も散見されます。しかし、現場を共にしたディレクターや報道関係者の証言によると、阿部氏のリポートスタイルは計算されたパフォーマンスだけではなく、「現場の当事者が抱える理不尽さや恐怖を、画面越しのお茶の間に寸分の狂いもなく届けなければならない」という強烈な使命感から湧き出るものだと証言されています。机上の空論を嫌い、自らの足で現場の温度を確かめる姿勢こそが、30年以上にわたり視聴者の目を釘付けにし続ける原動力です。