パイナップルを家庭で長持ちさせるためには、買ってきた直後の下処理が極めて重要です。大手青果流通関係者や料理研究家の現場指導でも共通して推奨されているプロのテクニックを紹介します。
葉をもぎ取るのは絶対NG!包丁で根元1cmを残す理由
大きな葉(冠芽)がついた丸ごとのパインを保存する際、冷蔵庫に入らないからと手で強引にねじってもぎ取ってしまう人がいます。しかし、これは重大なNG行動です。葉を手で無理に引き抜くと、果肉の組織までえぐれて大きな傷口ができ、そこから果汁が漏れ出して空気中の雑菌やカビ菌が侵入します。
正しい処理方法は、「清潔な包丁で葉の根元を1〜2cmほど残して水平にカットする」ことです。果肉を傷つけずに保護壁を残すことで、雑菌の繁殖をブロックできます。その後、全体を新聞紙や厚手のキッチンペーパーで包んで野菜室に入れましょう。新聞紙が庫内の冷気による乾燥を防ぐと同時に、余分な湿気を適度に吸湿し、カビの発生を抑えるクッション材の役割を果たします。
カットパインの変色・酸化を抑止する密閉容器選び
包丁を入れてカットした後のパイナップルは、空気に触れることで酸化が進み、果汁が抜けてパサつき始めます。果肉をフレッシュに保つ鍵は容器選びにあります。
パイナップルはクエン酸を豊富に含む強酸性の果物です。そのため、金属製のボウルや安価なプラスチック製タッパーに長期間触れさせると、臭い移りや容器の劣化、果肉の風味低下を招くことがあります。酸に強く密閉性の高い「耐熱ガラス容器」や「ホーロー容器」の利用が最適です。容器に入れる際は、果肉同士が重なり合って潰れないように並べ、果肉の表面にラップを密着させてからフタを閉める「二重密閉」を行うことで、酸化と乾燥を最小限に防ぐことができます。