「清商」の愛称で親しまれた清水商業高校は、全国高校サッカー選手権大会で3度の全国制覇、インターハイで4度の優勝を誇る高校サッカー界の金字塔でした。名波浩氏や川口能活氏をはじめとする数多の日本代表選手を輩出し、静岡県民にとって「誇りそのもの」と呼べる存在でした。その清商が県立庵原高校と再編統合され、静岡市立清水桜が丘高校としてスタートを切った際、現場には大きな戸惑いと期待が交錯していました。
関係者や地域住民の間では「清商の名が消えてしまうのではないか」という危惧が囁かれたのも事実です。しかし、新校舎の建設とともに整備された人工芝グラウンドや充実した実習設備、そして何より清商時代から受け継がれた「文武両道と実学重視」の精神は、確実に新校へと根付いています。開校から時を経た現在、清水桜が丘高校はかつての栄光に甘んじることなく、新世代の公立高校としてのアイデンティティを強固なものにしています。