東京が直面する最大の危機の一つが、河川の氾濫だけでなく雨水が下水道処理能力を超えて溢れ出す「内水氾濫」だ。東部低地帯の江東5区はもちろん、渋谷や飯田橋といった摺り鉢状の地形を持つ都心部のターミナル周辺でも、局地的な冠水リスクが高まっている。
近年整備が進んだ大規模な地下調節池や神田川・環状7号線地下調節池がフル稼働体制に入っているものの、1時間あたり100ミリを超えるような「ゾーン型豪雨」が連続した場合、排水が追いつかないエリアが生じる。地下街や地下鉄入口への水浸入を防ぐ止水板の設置作業が、各地の商業施設で急ピッチで進められている。